< 2006年 5月 > | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
生まれる前から不眠症・・・・・・・・・ |
5月19日 雨 今日は雨や。しかも結構どしゃ降り・・・・・、かなんなー。
まあそんなカンジで今日の晩メシやねんけど、東京から一日一麺社長さんに会う為に大阪に来られる 社長さんがおられて、良かったら一緒にけえへん??って誘ってくれはったんで、喜び勇んで行ってきた!!! 場所は長堀にある「佳酒真楽 まゆのあな」!!!
ちょっと仕事が長引いたんで、少し遅れてもうた。行ってみるとゴキゲンな社長さんが二人おった。もう既に 出来上がってるやん・・・・・・(笑)。着いた時に上のんがテーブルにのってた。「赤エイ肝ぞえ」700円、それに 「鯖きずし」700円、「湯豆腐」???やね。
いやあ、実に赤エイがうまかった。肝のせて喰ったら最高やね。ここは料理も凄いねんけど、日本酒がさらに 凄いねん。大国町の山中酒の店がプロデュースするお店やねん。「東一 純米大吟醸」を飲んだ。サラサラで メッチャうまいねん。香りが実にエエわ。それと濁り酒も飲んだ。社長さん二人がほとんど一升瓶を飲んでもう てたけど(笑)。「名称募集」っていう変わった名前のお酒やね。一日一麺社長さんは「密造か??」って言うて はったわ。メチャメチャや。
それにしてもこのお二人は何しかお酒が強いねん。もうビックリしたわ。ホンマに水のように飲んではった。
東京から来られた社長さんは、1部上場企業に居てはってんけど、どうも企業のやり方が合わなくて脱サラ して独立しはってん。凄いなあ・・・・。羨ましい・・・・・・。ってまあそれはエエねんけど、どうもご自身で開発され たレトルトカレーやラーメンの紹介も兼ねて大阪に来はったらしいねん。他にも路面店のコロッケ屋を展開し たり、惣菜居酒屋みたいなんをする予定にもなってるみたいやった。
しかしまあやはり色々悩んでおられるトコはあるみたいやね。テーマが必要みたいやった。テーマか・・・・・、 オレはせっかくやるねんから、東京駅でお店出して、東京みやげになるぐらいのコロッケにすればいいじゃあ ないですか!!!とかまるっきり無責任な事を言うてもうた。ちょっと酔うてたかもしれん・・・。そしたら一日一麺 社長さんは天皇陛下が食べたくなるようなコロッケ作ったらエエやん!!!やって(笑)。さすがにスケールが違う。
せやけどせっかくお店出しはるねんから、それぐらいの夢があってもエエなあ〜って思ったわ。それくらいを 目標にして、試行錯誤していろいろやったらそこにストーリーが出来るやん。それを買って頂くお客さんに伝え る事が出来たらみんな納得して買うてもらえると思う。大阪商法やね。必殺技やねん。
この社長さんは「やる!!!」って言うてはったんで、今度お会いする時が実に楽しみやね。デリカテッセン北田さん のコロッケと東西対決をしたい。あのコロッケは何しかうまい。超えれるモンやったら超えてみろ・・・・!!!っていう カンジ(笑)。オレが作ったワケでもないのに、妙に自慢したくなるコロッケやねん。
まあそんなカンジで楽しい夜はどんどん過ぎていった。「東一」も何杯か飲んだ。「島らっきょう」がこれまた実に エエカンジやったわ。
新大阪21時18分発の新幹線に乗らなあかんらしくて、残念ながらこの社長さんは帰られた。でもまたきっと 会えると思う。「レトルトカレー」と「コロッケ」やから、きっと縁があると思うねん!!! その時を楽しみに待ってる 事にするねん。
この社長さんが帰られてから、一麺社長さんが珍しく若い時の話をしてくれはった。この話が実にオレにとって 為になる話やったんで、忘れないように書いておこうと思う。
「みんなゼロからのスタートや。初めは目先の利益を取るのが精一杯で、余裕なんてどこにもあれへんかった。 衣食住が満足出来ないととても余裕なんてあらへん。5年後、10年後を考えるなんて事はほとんどあらへんかった。 それくらい毎日毎日の資金繰りが大変やってん。
それでも少し余裕が出てきた時に「礼節」を知る事が出来たのが良かった。お金なんて、儲かって無い時はみんな 仲良く出来るねん。それが利益が出るようになったらみんな独り占めしたくなる。不思議やろ?? 儲かって無い時は 利益を出す為に必死で協力しあうのに、利益が出るようになったら、オレの方がしんどいからとか言うて一円でも ようけ欲しくなるねん。
だからオレは儲かった時でも、仲良く出来る環境を作る為に「契約書」は必ず交わした。何でもなあなあでやったら エエんとちゃうねん。ずっと仲良く商売が出来るようにするが為の契約書や。これは今後アナタにもきっと必要になる 時が来るから覚えておいてほしい・・・・。
それにオレが一流企業の出身じゃないのも良かった。大きな企業にいるとどうしても会社の看板を自分の力やと 過信してしまうねん。これでみんなやられてる。今まで知り合った若い脱サラした社長さんもこれでことごとくやられて いってもうた。
会社つぶして死にかけてもエエねん。死なへんかったら、またやり直せる。問題はヘンなプライド捨てて、生活して いく為にどんだけガマン出来るかや。オレも昔、商品が売れなかった時に友達に頼んで「買ってくれへん??」って頼ん で回った。こういうのが大企業の脱サラ組はなかなか出来へんねん。どちらかと言うとオレが有名になってアイツ等 に買いに来させたるねんっていうような奢りがある。これじゃあ商売はうまくいかへん。しかしこれが分かってる人間 がこれまたほとんどおらへんのも事実や。だからバタバタ倒れよる。
こういうのを説明しても分かってもらわれへんねん。自分が経験して気付かないと大きくなることは不可能や。これ を自身で理解したら、会社つぶしてもまたはい上がれる。会社倒産してもうても、やる気さえあれば必ず起こせる。 お金の問題じゃない。やる気と情熱や。これを持って再起した人間は本当に強い・・・・・!!!
どんなことでも可能性はゼロじゃあないよ。何でもやってみればエエねん。ただ、うまくいった時にその稼いだお金を 何に使うかが人生の分かれ道やね。この前のパチンコ屋さんもひょっとしたらメッチャうまくいくかもしれへん。何でも そうやねん。素人の方が強い部分があるのは事実やねん。
大阪っていう場所はホンマに凄いトコやね。この大阪で培った商売方法は絶対東京でも成功するわ。さっきも言うた ように東京の人間はなかなか友達に土下座は出来へん。オレは出来る。商売なんて上から物言うようなやり方でやっ ても絶対長続きせえへんわ。自分が見つけたホンマにエエモンあんねやったら、土下座してでも試してもろたらエエ やんけ。エエから買うてじゃなくて、どうしても知ってほしいから試しに買ってもらえませんか・・・・っていうのが正しい やろ。それが土下座でも安売りでもかまへんやん。知ってもらわん事にはどうにもならん。何も考えんと、商品並べて るだけで誰が買うねん。
会社を存続させるっていうのはそういう事や。いくら大きくなってもそれで満足したらそこで終了や。この物が溢れて 販売店も溢れてる世の中でお客さんに選んでもらう為にはそういう「感性」があるかどうかや。売る物はもちろん大事 やけど、それ以上に大事なのがこの気持ちやね。若い人にはこういうのを知ってほしい。誰に相談されても同じように 答えるけれど、やっぱり自分で経験してつかまない事にはニッチもサッチもいけへんねんけどな・・・。オレの言う通りや るだけやったらオモロないやん。そんな事で成功しても、オレにアタマ上がれへんやんけ。そうじゃあないねん。一緒に 楽しく上からじゃなくて、横並びで仕事がしたいからこそ、こういう「感性」をつかんでほしい・・・・・。」 |